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2023.07.20

紫外線がお肌に与える影響とは?

目次

1. 紫外線について

2.紫外線4つのステップ

3.まとめ

1. 紫外線について

近年、オゾン層の破壊などさまざまな自然環境の変化が原因で、地上に届く紫外線の量と強さが上昇傾向にあります。季節や天候などによっても紫外線の量と強さは変化しますが、今後もさらに上昇すると予想されています。国際的に設けられている「UVインデックス」(紫外線の人体への影響度に関する指標)を見ると、日本には1年のうち、8カ月に渡って中程度以上と言われる強さの紫外線が降り注いでいると言われています。

太陽の光には目で見ることができる光の他に、目で見ることができない赤外線や紫外線が含まれています。紫外線は地に届く光の中で最も波長の短いもので、波長の違いによって「UVA」=紫外線A波、「UVB」=紫外線B波、「UVC」=紫外線C波、の3種類に分類されます。地上に到達し私たちの肌に悪影響を与える「UVA」と「UVB」について順に説明いたします。

 

・UVA

波長:320-400nm

肌への影響:肌奥の真皮と呼ばれる深い部分まで届くため、コラーゲンなどにもダメージを与えシミやシワの原因になります。UVBのように赤みを発症しないため、知らず知らずのうちに細胞に損傷を与えています。

対策:「PA」はUVAを防ぐ効果を表します。「+」から「++++」まで4段階の表記があり、「+」が多いほど効果が高いことを意味します。

 

・UVB

波長:280-320nm

肌への影響:肌の浅いところに急激なダメージを与えます。赤みのある日焼けを引き起こし、シミやそばかすの原因になります。

対策:「SPF」はUVBを防ぐ効果を示し、数字が大きいほど(50+まで)紫外線を浴びてから肌が炎症を起こすまでの時間が長くなります。

※日焼けを起こす力で比べると、UVBはUVAの600-1000倍強いといわれています。

 

◎SPFは数値が高いほど、PAは+が多いほど紫外線防止効果がありますが、その分肌に与える負担も大きくなると言われていますので、 日焼け止めを選ぶ際には、生活シーンに合ったSPFとPAの値を選択することが大切です。

 

2.紫外線4つのステップ

紫外線が肌に悪影響を与える過程を説明します。

 

ステップ1:細胞内に活性酸素が発生し、肌細胞が酸化する

肌の酸化はシワ・シミ・たるみを増やします。除去できず、体内で蓄積された活性酸素は、あらゆる細胞を攻撃し、体の内側から肌の機能を低下させます。

ステップ2:肌に炎症が起きる

炎症による赤みやほてり、痛みを生じる日焼けとなります。

 

ステップ3:肌細胞が糖化する

血液中の余分な糖と体内のタンパク質が結合すると、AGEという物質が作られ、これを糖化と言います。AGEの形成は、20代前半から始まり、このAGEは肌の老化を急激に早めると言われています。AGEは「食生活」によって作り出されるという認識されている方が多いですが、実は食事に加え「紫外線を浴びてきた量」にも比例すると言われています。

 

ステップ4:DNAが損傷する

DNAは細胞を活性化させターンオーバーを促進する機能を持つため、DNAが損傷するとターンオーバーが上手くいかなくなってしまいます。また、DNAは細胞に直接働きかける細胞の司令塔としての役割も持ちます。例えば「コラーゲンの産生を促進する」という細胞の働き1つをとっても、DNAによって指令が出されコラーゲンが産生されます。これは一例ですが、全ての細胞に対しDNAは司令塔としての役割を果たしているため、DNAが損傷すると細胞が適切に働かなくなってしまいます。

 

3.まとめ

本日は、紫外線についてコラムを書かせていただきました。夏の紫外線は、女性にとって大敵です。まずは正しく知ることで適切な対策を取ることができ、美肌を保つことができます。次回のコラムでは、紫外線とコラーゲン減少の関係性についてコラムを書かせていただきます。